黒唐津 六角 水滴 鶴田純久作 かみは、ときどき、神になる。

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鶴田 純久

https://youtu.be/IoYviFdezQU

品目:黒唐津 六角 水滴 鶴田純久作
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◇寸法 長径:約7.6センチ × 高さ:約3.6センチ 重さ:約154グラム
◇この器は、書道で用いる水滴です。全面に黒釉を施され正面には貝殻の跡が残っていて、その脇には火回りの加減で窯変が出来景色を醸し出しています。
◇形は六角形で、底には貝殻の上で焼いた貝高台の跡が残っています。底の部分もこれも見所の一つと言えるでしょう。
◆◆◆予備説明◆◆◆
◇黒唐津(くろからつ)とは、他の分類に属さない暗くて黒っぽい釉膚の唐津をこう呼んでいます。木灰と鉄の含有量が多い岩石とを混ぜ合わせた釉薬をかけ焼成したもので、鉄分の含有量の量や、原料の成分により、黒、飴、柿色などに変化します。装飾的には拘らない甕や壺などの民具に多く使われているようです。単色の上薬ですが窯変などの変化したものが良しとされています。
◇窯変(ようへん)とは、作者が意識せず窯の中で炎や灰がかかり、上薬や土膚が別の雰囲気に変化した物をいいます。上薬や土の性質、窯の炊き方や窯の場所等で多種多様の要素で変化が起こり、焼き物の特に陶器の創作上や鑑賞の上で重要な部分を占めています。◇貝高台(かいこうだい)とは、単体では高温で溶けることのない石灰石、その成分で出来た貝を器とハマや窯床との間に敷き宙に浮いた状態でお互いの焼き付きをなくす役割をします。焼成後は湿気で粉状になり簡単につぶすことが可能ですので後処理が簡単であることが、昔から窯道具としてよく使われていた所以でしょう。単体で溶けない石灰石ですが貝殻の塩基成分とかみ合って土と溶け合い貝殻の跡がくっきりと残ります。その溶けて残った跡を装飾の意味で貝高台と称しています。

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