備前破れ桶水指 びぜんやぶれおけみずさし

備前破れ桶水指 びぜんやぶれおけみずさし
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鶴田 純久の章 お話
備前破れ桶水指 びぜんやぶれおけみずさし
備前破れ桶水指 びぜんやぶれおけみずさし

備前は佗び茶の意識理念に適うものとして、信楽とともに早く珠光の頃か茶人に採用されました。
もともと種壺摺鉢などの民具であったものが、水指・建水・花入などに見立てられたのです。
この水指は利休所持として高名なもの。
木目を表わすために縦に櫛目を入れ、上下にたが輪を付けましたが、強火度で上下とも一部が剥げ落ち、その痕に元土の土味を現わしています。
灰緑色の焦げと釉カセの部分も、佗び景色として大きな効果をみせます。
古備前大窯初期の作と思えます。
【付属物】箱―面取溜塗 銀粉文字・書付小堀遠州筆
【伝来】 千利休 松平肥前守 加賀前田家
【寸法】 高16.3 口径:17.1~18.5 底径:14.5 重さ:1680

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