Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

色絵 天神 置物
高さ18.8cm 左右16.6cm 底径6.1×11.4cm
色絵 鶏 置物
高さ28.5cm 左右12.5×17.2cm 底径7.2×8.8cm
色絵 人形
高さ33.9cm 底径12.5×13.6cm
色絵 人形
高さ36.4cm 左右12.9cm 底径11.3×12.4cm
 色絵 天神 置物から第217図は寛文から元禄頃にかけて流行した置物の優品であるが、柿右衛門人形といわれているものと比べると-これらの作品はいずれも下手である。 しかし-下手のなかに伊万里独特のひなびたおもしろみがうかがわれる。
 色絵 天神 置物の天神の置物は極めて例の少ないもので-この種の置物のなかでも珍器に属する。色絵 鶏 置物は鶏形の像であるが-台部と鶏とは分かれている。この種の鶏形の置物のなかでは最も作行きの優れたものである。色絵 人形は伊万里の寛文美人のなかでは優れたもので-菊文様の小袖をまとい-その上に荊文様の打掛をまとっている。明らかに遊女をあらわしたものである。色絵 人形は男子の像で-羽織は木瓜の家紋を置き-飛雲と波頭の文様があらわされている。この種の男子置物のなかでの優品である。これらの人形も輸出用として製作されたもので-近年ヨーロッパから請来されたものが多い。

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