◇唐津焼 伝統技法叩き造り 水指◇
◆叩き水指造り工程 1~24

1.カメ板に土灰を円を描いて振る。円の内側は作品の底と接着するので、土と板が離れやすいように土灰をふる。円の外側には水を塗り、内側とは逆に板と土とを接着させる為に塗り、土も作品完成までに接着させておく。

2.作品の底の部分で、土の塊か板状の土を乗せ、完成後割れないように叩き板で良く叩き締めておく。

3.工程1.円の外側の水を塗らした部分の外側要らない余分な土を切り取る。

4.工程1.土灰を振った外側のラインに沿って頼紐にした土を回転しながら積み上げていく。最初の輪済みは底の部分と密着するよう丁寧に仕上げておく。

5.最初の輪済みは底板と胴の部分の接着部分で切れやすいので、念入りに仕上げておく。

6.頼紐にした土を輪積みにし積み上げる。二段目以降の積み上げは前の輪積み縁の内側に接着するように回転させ積み上げる。

7.指先で縁全体の厚みが均一になるように回転させながらつまみ締めておく。この厚み加減で仕上がり作品の軽さが決定する。

9.輪積みにした縁の最上部分が均等でなく高い部分があるなら切り落としておく。そのままにしておくと後で歪みが大きくなるので前もって余分な土を無くしておく。

10.頼紐は出来るだけ均一な太さにし、長さも余ったら切り取る為、一回りする以上の長さにしておく。土の硬さも出来る限り堅めにしておいた方がより丈夫な作品になる。

11.工程6.7.8.9.10.を繰り返し、作品寸法予想の高さまで積み上げる。作品の口作り、焼成後の収縮を計算し30~40%増に積み上げておく。

12.少し腰を強くするため生地の水分を取る。作品生地の内外より熱や風を器具を利用し強制的に水分を蒸発させる。少し堅めにしておくと形を作る上でやりやすくなる。あまりやり過ぎると割れることがあるので用心が必要。

13.内側に丸太で作った「あてぎ」と、外側を木板で作った「シュウレイ」とで回転させながら、均等な力加減、均等なリズムとスピードで全体を一気に叩き締めていく。「あてぎ」と「シュレイ」は土離れがよいように水につけておく。

14.均等なリズムとスピードで休み無く叩くことで、内側の「あてぎ」より刻まれる年輪の後が、日本古来より文様として使われていた「青海波派状紋」という文様になり、またそのように賞美されてきた。

15.作品表面の装飾のため別種のシュレイを使い、違った叩き模様を付けていく。

17.全体の形を作っていきます。このときも一切水を使わず、土の柔軟性だけで形作りをしていく。

18.作品水指の蓋が乗る鍔の部分だけ水を付け鞣し革で整えておく。

19.作品水指は矢筈口の形にするため、鍔の部分を最上部より少し下げておきます。回転させた成形の工程は終わる。

20.胴回りの形を円形だったのを四角にします。ここは叩きならではの薄さ、柔軟性があるために行える技である。

21.ヘラや器具を使い全体の装飾、作品成形をします。唐津は釉薬をやや厚くかけるため、凹凸部分を強調し装飾を行う。

22.工程1.で土灰を振った外側のライン、水を塗った内側のラインで底板土を切り落とす。そのままにしておくと水を塗った部分と土とが接着したまま、収縮し縮まろうとしたとき亀裂が生じる。







