黒茶碗 銘雷沓 119

黒茶碗 銘雷沓 119
黒茶碗 銘雷沓 119
ライン

高さ7.0cm 口径10.1~13.2cm 高台径5.0cm
 光悦の茶碗としてはやや厚手であるが、その作振りは「くいちがゐ」とよく似ており、口造りは「雪峯」とも共通している。ことに、この茶碗を光悦作とするのは高台に特色が認められるからで、くっきりとした円形の畳付平らな作行きはまさに光悦のものである。さらに見込も平たく広く作られている。全面にノンコウ風の釉がかかり、漆黒色によく溶けている。高台畳付に不規則に目跡が五か所ほど残っている。内箱蓋表には「光悦クロ茶碗 雪沓(花押)」と一燈が書き付けている。織部黒を倣った光悦作沓茶碗として興味深い遣品である。

About the author: Yoshihisa Tsuruta