Shino mukozuke dish with plover design
Diameter 15.8cm
高さ5.6cm 口径15.8cm 三脚
胴部をまるく、開いた口部を四弁の輪花にして、さらにその一部を下に押さえ込んで外に反らせています。この種の向付としては類例の少ない形で、現在十客揃って伝世しています。渦状の轆轤目の残っています見込に千鳥文を配し、口部には二種類の幾何学文様を施しています。釉はよく溶けて光沢があり、一部には赤味が生じています。見込と底に目跡が残っています。
元屋敷で焼かれましたものと思われます。これらの作品はその作風から推して、また向付といいます性格からみて、いずれもかなり数多く焼かれましたもりと思われます。しかし、今日では揃っています例は少な<、多くの場合は揃ってはいても五客であります。
