万暦龍鳳文面盆水指 ばんれきりゅうほうもんめんぼんみずさし

万暦龍鳳文面盆水指 ばんれきりゅうほうもんめんぼんみずさし
鶴田 純久
鶴田 純久
万暦龍鳳文面盆水指 ばんれきりゅうほうもんめんぼんみずさし
万暦龍鳳文面盆水指 ばんれきりゅうほうもんめんぼんみずさし

水指として見立てたもの。
面盆というのは中国の洗面具。
わが茶人がこれに因んでこのように呼びます。
五弁状の輪花の平鉢です。
内部は龍鳳図を主文とし、その余地を隙間なく花卉文で埋めつくし、外部は全面に吉祥花卉文。
まことに絢爛たる図柄であり、底に「大明万暦年製」の款記があります。
万暦赤絵は嘉靖年代(1522~166)の盛を継いで、五彩鮮やかに、さらに独自の開花を示し、わが国でもこれを愛好する者が多いです。
万暦赤絵の賦彩は濃厚鮮麗で、むしろ爛熟のきわみ、華の趣さえありますが、麗美もここまでいきますと、人をして無条件に随喜低頭せしめるのです。
【寸法】 高さ:9.5 口径:37.5
【所蔵】 畠山記念館

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