志野橋上人物絵茶碗 しのきょうじょうじんぶつえちゃわん

志野橋上人物絵茶碗
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

志野 橋上人物絵

付属物 箱 桑 書付 昨啄斎宗左筆 同蓋裏 詩銘書付 同筆
伝来 鴻池家十
寸法
高さ:9.9―10.6cm 口径:9.7―10.1cm 胴径:11.2cm 高台径:6.1cm 同高さ:0.4cm 重さ:502g

 この茶碗の伝来の箱の蓋真に、嘩啄斎が詩を書いています。「人従橋上過、橋流水不流」から、橋上人物絵の茶碗とよばれています。
 絵は.鉄絵具で素朴にかかれ、人物が今にも橋から落ちるように見えるほど稚拙です。          しかしそれが面白く、茶人に愛されたのでしょう。
 かなり深い筒茶碗で、腰張りになっています。そして縁はやや締めて、山がたが面白くできています。箆目も入れず、ゆがめもせず、素直な作行きですが、変化に富んでいます。                      高台は二重高台で、釉はずぶ掛けにして、三角形に土を見せています。
 この茶碗は、深くて、胴径が細く、部厚で鈍重で、なお、腰張りであるところから見ますと、極寒使いと思われます。橋上の人物もその趣を表しているのであろ。

志野橋上人物絵茶碗

志野橋上人物絵茶碗
志野橋上人物絵茶碗

鉄絵具で、人物が今にも橋から落ちそうな絵が稚拙に描かれ、それが面白く茶人に愛されたのでしょう。腰張りで、かなり深い筒茶碗です。縁をやや締めた山形が面白いです。箆目もなくゆがめもせず、素直な作行きながら変化に富んでいます。高台は二重高台で、釉はずぶがけで、三角形に土をみせています。箱の蓋裏に啼啄斎が詩を書いており、「人従二橋上一過、橋流水不レ流」からこの銘となりました。
深く厚手の腰張りで、極寒使いに最適でしょう。《付属物》箱1桑、書付啼啄斎宗左筆、蓋裏詩銘書付同筆《伝来》鴻池家《寸法》高さ9.9~10.6 口径9.7~10.1 胴径11.2 高台径6.1 同高さ0.4 重さ502

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