練上志野茶碗 ねりあげしのちゃわん

練上志野茶碗
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鶴田 純久の章 お話
練上志野茶碗
練上志野茶碗

二種の土をほどほどに練り合わせ、それで形づくるやきものを「ねりあげ手」と呼んでいます。厚くかけられた志野釉(長石釉)の下から、白い土と、鉄分の多い黒っぽい土の二種が混合されているのが透かしてみえますが、高台付近の三角の土見には、はっきり二種の土をみることができます。やきものは焼成後、二割ほどちぢまりますので、収縮率の同じ土を合わせなければならず、ねりあげ手は手間のかかる仕事です。二種の土そのものが釉下の文様となり、流動感のある器形と相まって、面白い装飾性をみせています。《寸法》高さ8.1~8.9 口径21.5~14.9 高台径6.1~6.3 同高さ0.6 重さ642

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