備前種壺水指 びぜんたねつぼみずさし

備前種壺水指 びぜんたねつぼみずさし
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
備前種壺水指 びぜんたねつぼみずさし
備前種壺水指 びぜんたねつぼみずさし

室町以前から備前でつくられた種子を入れる民具。
佗び茶成立期に最も早く水指としてとり上げられました。
この水指は轆轤目静かに、ごま釉に照りあり、大釉抜けあり、形・ころとすべてよいです。
肩の箆記号は文字でも絵でもなく、意味不明のところをまた茶人は喜びます。
ハンネラ蓋は南蛮産の合わせもの。
備前と南蛮、このあたりにも土味に対する古茶人の志向がうかがわれます。
なお備前窯は鎌倉頃、伊部西北の熊山に起こり、室町頃には浦伊部山麓一帯にひろがり、さらにその末期にはいわゆる大窯と称する共同窯時代を迎えます。
【伝来】 金沢村彦家
【寸法】 高さ:23.6 口径:13.0 胴径:15.8 底径:9.8 重さ:1780 蓋:157

前に戻る
Facebook
Twitter
Email