備前 木瓜形 平鉢

備前 木瓜形 平鉢
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
備前 木瓜形 平鉢
備前 木瓜形 平鉢

Bizen Shallow bowl of quarterfoil shape
高さ5.3cm 口径26.8×28.5cm 底径23.3×24.1cm
 低く立ち上がり、口縁は譚に平らに開いています。全体を木瓜形にした大振りの平鉢で、この種のものでは力強い作振りの優作でしょう。見込には赤い抜けがあらわれ、回りは暗褐色に焼き締まっています。また、一部に胡麻釉が降っています。底の三方に櫛で掻きならした跡があり、そこに脚がついていたのでしょうが、焼成中に脚は欠失してしまったらしい。備前の陶工たちは、このように脚をつける部分をならすことを「かきやぶり」といっています。底の中央に大きく窯印注103が箆彫りされています。

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