伊賀手付花入 いがてつきはないれ

鶴田 純久
鶴田 純久

伊賀手付花入 いがてつきはないれ 伊賀焼花入

中興名物。伊賀花入中唯一の手付であるようで、裾に向かってやや張る筒形の口に手が山形に渡され、胴には何条もの彫り箆が横にめぐらされて段をなしています。
これは利休が好んた「瀬戸捻貫水指」(363頁下)とも結びつき、他の伊賀花入類が大半、藤堂家御用窯の作であるのに対し、この手付はそれ以前の作と考えられます。
釉は全体的に白っぽく、一面はほとんどが黒褐色の焦げに覆われています。
野武士の大将を想わせる豪快な作振りの中に、何とも茶味の漂う逸品であります。
《付属物》箱-桐白木、書付万倣和尚筆《伝来》鴻池家《寸法》高さ29.8 口径10.0~10.7 胴径13.5~14.0 底径コ1.6~13.2 重さ3030

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