鶴田 純久
鶴田 純久

付属物
箱 桐白木書付松花堂筆
寸法
高さ:7.0cm 口径:15.2cm 高台径:5.7cm 同高さ:1.0cm 重さ:300g

 奈良の銘は、総体赤みのうちに黄緑の入りまじったさまに、古都の秋景を偲んで付けたものでしょう。
 本手斗々屋で、作行きに変化の妙があり、挽き目の細筋も鮮やかです。高台まわりも内外にわたってちりめん皺見事で、見どころをなしています。釉がかりかすれたようで、薄いところは赤みに上がり、釉調の黄緑を呈するものもあって、野山の秋景をみるようで、茶趣がごとに深いです。

奈良 なら

斗々屋茶碗。
これも本手斗々屋で、作行きに変化の妙があり、轆轤目の細筋も鮮やかです。
釉がかりがかすれたようにみえ、薄いところは赤みにあがり、黄緑を呈する部分もあって、野山の秋景色をみるようです。
渋い味わいが茶趣に富み、同時に冴えた茶の色と対照して茶人に賞美されます。
「奈良」の銘は古都の秋景色を偲んで付けられたものでしょう。
高台内はちりめん皺が美しいです。
兜巾を囲んださまがちょうど椎茸の裏をみるようですので、俗に椎茸高台ともいいます。
これも見所の一つです。
《付属物》箱-桐白木、書付松花堂昭乗筆
《寸法》高さ7.0 口径15.2 高台径5.7 同高さ1.0 重さ300

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