白磁平茶碗 はくじひらちゃわん

Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

中国宋代のやきものは、全世界の工芸の一頂点にあるものといえますが、中でも、青磁とともに白磁はその典型でした。
白磁には景徳鎮製と定窯製の二種があり、定窯の白磁は白色の肌の優雅さにおいて、景徳鎮を凌駕しています。
定窯では白磁のほかに鉄釉のものもつくられ、黒定と呼ばれて珍重されますが、遺品は少ないです。
白磁の作品は、器体の内側に文様を陰刻しますが、これもフリ1.ハンドの手彫りのものと、プレス(型押し)のものがあり、もちろん前者が貴ばれています。
純白な肌に流麗な文様を陰刻した定窯白磁の美しさは、鑑賞世界の主役でもあります。
《寸法》高さ5.0 口径17.6 高台径3.7 同高さ0.3 重さ222

前に戻る
Facebook
Twitter
Email