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鶴田 純久の章 お話

唐津茶碗。茶碗のための茶碗といった感じのする茶碗です。非常に素直な作行きで、作者が朝鮮の陶工であることを語っています。茶人は好んでこうした無作の作為を貴んだのでした。
高台の少し上に指痕らしきものがあり、これを子の子餅になぞらえて命銘。子の子餅を食べる季節の陰暦十月頃は、茶のおいしい頃で、そんな頃に使われたのでしょうか。利休が所持した三つの筒茶碗の一つで、唐津としては初期に属します。
《付属物》内箱-桐白木、書付細川三斎筆 外箱-桐白木、書付船越伊予守筆 総外箱-貼紙書付閑事庵宗信筆
《伝来》鴻池家
《寸法》高さI0.5 口径9.2~9.6 高台径5.4 同高さ0.5 重さ415

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