鶴田 純久
鶴田 純久

大名物
付属物
内箱 桐白木 書付 小堀遠州筆
伝来
千利休―古田織部―小堀遠州―小堀家―渡辺騏(明治初年)―藤田家(明治三十七年二月)
所載
名物記 古今名物類聚 名物茶碗集 古名物記 小堀家道具帳 閑事庵著雪間草茶道感解 閑居偶筆 遠州百会記 東都茶会記第四輯下 大正名器鑑
寸法
高さ:6.0~6.6cm 口径:14.0~14.3cm 高台径:5.6cm 同高さ:0.8cm
所蔵者 大阪 藤田美術館

 堺の魚屋所持によって斗々屋の名があり、利休に伝わって珍重されましたので、利休斗々屋といわれています。斗々屋茶碗としては最古のものですが、世上の本手斗々屋や平斗々屋とは作風の異なったもので、古斗々屋とよんでとくに区別しています。 薄手のおとなしい造りで、淡茶色の素地に半透明の釉がうすくかかり、肌は淡柿色を呈して、正面には白い釉むらやなだれが景をなし、いったいに生焼けぎみにかせています。
 高台は土見で片薄、内はゆるく丸削りで、脇取りが施されて竹の節高台になっています。見込みは懐ひろく、目が四つあります。いわゆる古高麗の一種で、いかにも利休の好みそうな静かな無作の味があり、余情の深い名碗です。

利休斗々屋 りきゅうととや

斗々屋茶碗。大名物。薄手のおとなしい造りで、淡茶色の素地に半透明の釉が淡柿色を呈し、白い釉むらやなだれが景色となっています。高台は土見で片薄、内はゆるい丸削り、竹の節高台となっています。見込は懐広く、目四つ。利休好みの静かな無作の味があり、余情が深いです。堺の魚屋所持により「斗々屋」の名があり、利休に伝わったので利休斗々屋と呼びます。古くにこの手を最古のものと鑑識したことから、古斗々屋ともいいます。《付属物》内箱-桐白木、書付小堀遠州筆《伝来》千利休-古田織部-小堀遠州-小堀家-渡辺騏-藤田家《寸法》高さ6.0~6.6 口径14.0~14.3 高台径5.6 同高さ0.8《所蔵》藤田美術館

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