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鶴田 純久の章 お話

ねぬきともいいます。
いわゆる古唐津の一種であります。
建武(1334-8)から文明(1469-87)年間にかけてつくられたといいます。
その質には白土・赤土があるようで、釉色は鉛色で、高台の内に縮緬の皺のようにしぼり状に土質が現れ、釉は施されていないようです。
人々は非常にこれを好んだといいます。
根抜の名の由来には数説あるようで、根の抜けるほど古いため、またずばぬけて高価なため、また高台が低くて見えないので根が抜けたように見えるためなどといわれます。
岸嶽飯洞甕窯・飯洞甕上窯製作の緑釉があって土質のざらざらした茶碗をこれに擬する者がありますが、また異説もあります。
(『工芸志料』『観古図説』『茶わん』四七)

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