肥前国杵島郡西川登村大字小田志字弓野(佐賀県武雄市西川登町小田志字弓野)の産。
陶器は1532年(天文二)より淵小七が企業したと伝えられます。
1694年(元禄七)になり江口林平が初めて磁器製造を開始し、その子福田林平が有田焼に倣って改良、さらに1839年(天保一〇)頃再び改良して日用諸種の器を製造しました。
明治の中期になり朝鮮向けの磁器または博多大形の模造をなす者がありました。
この窯は1897年(明治三〇)頃まで松の絵の水飯洞・提鉢をつくって有名でありました。
(『日本近世窯業史』『茶わん』四八)