ギリシアの壺 ギリシアのつぽ

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鶴田 純久の章 お話

ギリシアの壺の第一の特徴はその幾何学的端正さであるようで、その様式はアブ7イカを中心として紀元前十世紀から八世紀の1に完成しました。
ギリシアの文明ばすべて幾何学的であるようで、陶器もその例にもれないようです。
その代表は壺で、文様や壺各部の大きさの比例などもほとんど一定した厳正さを保っています。
幾何学文様の場合は定規やコンパスを用いて線が引かれ、絵画文様の場合にはギリシアの彫刻と同じように、写実性を重視した比例によって丹念な線をもって描かれます。壺の種類にはアンフォラ、クラテル、ヒュドリア、オイノコエ、キュリックス、カンタロス、リュトン、レキュトス、スキュフォス、アリュバロス、アラバストロン、ピュクシスなどがあります。
アンフォラは食料保存用、クラテルはギリシアの主たる飲料のブドウ酒と水を混ぜる器、ヒュドリアは水瓶で、運搬に便利なように水平に二個の把手があり。それと直角の位置にもう一つ把手があります。
泉に瓶をくぐらせ、あるいは注ぎやすいためであります。
オイノコエは最も多く使われた酒瓶、キュリックス、カンタロス、リュトンはいずれも酒杯、レキュトスは香油壺であります。

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