石灰質陶器 せっかいしつとうき

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鶴田 純久の章 お話

素地に石灰石・白亜・泥灰岩・ドロマイトなどの石灰質原料を含む陶器で、色が白く軽いのを特徴とします。
当初主にドイツで製造されたので、イギリスの長石質陶器に対してドイツ精陶器とも呼ばれました。
のちフランスにおいてもつくられるようになりました。
近年ドイツ、チェコスロバキアなどで盛んに輸出品として製造され、花瓶・皿などの装飾品、便器・洗面器などの大形品を主とし、粗雑低廉な日用品に及んでいます。
明治初年にワグネルの創製した旭焼はわが国石灰質陶器のはじめで、1931年(昭和六)以来陶磁器試験所は石灰質陶器を研究し、素地が純白でこれに色釉および下絵を施した新製品を1933年(昭和八)に白雲陶器と名付けて発表しました。
これはドイツの石灰質陶器とほぼ同じ重さで、長石質陶器に比べて約三割軽いです。

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