1874、5年(明治七、八)当時薩摩焼が大いに外国で嗜好され輸出が盛んになった時、瀬戸においてもその模倣が流行し、これを瀬戸薩摩または瀬戸サツと呼んです。
しかし瀬戸薩摩すなわち卵色の塑焼陶器は、文政年中(1818-30)すでに同国愛知郡広路村(名古屋市昭和区川名町)の川名焼において製出されていました。
また瀬戸薩摩は明治初年に東京絵付の白素地として多く使用されました。
(『目本近世窯業史』)
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