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鶴田 純久の章 お話

 これら三枚の皿も同じ型によって作られたものであり、九角手などと同時期のものですように思われます。図136 137は縁紅にし、図138の皿は縁紅にしていません。縁を十六弁のまるい輪花にした中皿でありますが、図136はなかでももっとも優美な作例で、太湖石に菊と小禽をあらわしていますが、構図がよくまとまっています。裏面には染付で唐草文をめぐらし、高台内に小形の角福銘をやはり染付で書しています。図137の裏文様は四方に花を配した牡丹唐草で、高台内には角福銘があります。図138は図139で示すように他に例を見ない裏書で、高台内に 「太明成化年製」 の銘を書しています。

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