八幡名物。
逆樋で、腰蓑のある白さび竹の作行きは静かな佗び味をたたえる。
筒は皮を残して景色となし、面取りと背面の文字を書く部分を削り落とす。
正面書付は小堀遠州筆「メ昭乗法印御坊」。
背面書付は江月和尚筆「吾友一竿依旧塵視山花友干在我日々喫茶 欠伸子(江月)」。
添状に「玉簡忝巻返候 一、御茶杓拝受。
さてくかたじけなき御事中!心も心ならず候。
ことにくれ竹のためしなき見事さ。
茶入につけてよゝにつたへ可申候。
誠に千尋あるかげに立よるさちにこそと返々ありがたく覚申候云々」。
【付属物】箱―桐白木書付 添状―松花堂昭乗より小堀遠州あて
【寸法】茶杓ー長さ18.0 筒長さ21.0
【所蔵】藤田美術館