骨灰磁器 こっぱいじき

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鶴田 純久の章 お話

イギリスで古くからつくられている軟磁器の一種で、硬磁器とフリット磁器の中間のもの。主原料の骨灰はどの動物の骨でもよいが、牛骨が使われるのは不純物が一番少ないからである。骨灰磁器坏土は可塑性が少ないので鋳込成形によることが多い。焼成による収縮が非常に大きく、また生成されるガラス相の粘度が非常に小さいので焼成は困難である。したがって骨灰磁器を工業的に生産できる会社は一流であると信用されていた。素地は匣鉢の中に詰めた珪砂に埋め込み、S.K.8~11で締焼をする。そのあとフリット釉を掛けて摂約1050度で焼成する。もっぱら装飾用品・食器がつくられている。(『工芸用陶磁器』)

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