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鶴田 純久の章 お話
須恵器 台付長頸瓶
須恵器 台付長頸瓶

Sue ware: footed tall-neck jar. Excavated from Takakura No. 1 Tumulus, Nagoya-shi, Aichi. 7th century. Height 26.5cm. University of Nagoya.
名古屋市熱田区高蔵1号墳出土
7世紀
高さ26.5cm 口径9.2 cm 胴径14.3cm
名古屋大学考古学研究室
 肩の張った扁球形の胴に細長いラッパ状の口頸部をもった台付長頸瓶は、6世紀後半代に多くの瓶類とともに出現し、9世紀代までつくられた須恵器の一器種です。初期のそれは本器のように、肩の張った、半球形の胴に二条の沈線をもった細長い口頸部がつく。
 台脚は高く、長方形の二段透かしをもつものが一般的です。その後この器種は胴がしだいに扁平となり、台脚が退化してゆきます。本器はやや鉄分の多い細緻な土を用い、口頸部、胴、台脚の三部分をそれぞれつくり分け、接合したものです。焼成はきわめてよいです。

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