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鶴田 純久の章 お話
三彩 小壺
三彩 小壺

Registered as ImportantRegistered as ImportantRegistered as ImportantThree-color glazed ware: small covered jar. Excavated at Ohishima, Kasaoka-shi, Okayama. 8th century. Height 5.3cm. Kasaoka Municipal Museumof Local History.
岡山県笠岡市大飛島出土
8世紀
(蓋)高さ1.6cm 直径4.2cm (身)高さ4.1cm 口径3.4cm 胴径5.7cm
笠岡市立郷土館
 三彩小壺は、神亀六年(729) の墓誌銘のある小治田安万侶墓の副葬品を上限とし、主として奈良時代の祭祀遺跡から発見されています。
 大飛島では身七箇、蓋十三箇が唐鏡や皇朝十二銭、ガラス器、土師須恵器 灰釉陶器などとともに発見されています。いずれも、高さ胴径ともに5~6cmの大きさのもので、施文手法は大形の三彩壺のそれを簡略にしたものです。すなわち、胴全体を三方に分かち、三段に円弧を段ちがいに緑釉で描き、各段の緑釉円弧の接点の上に黄釉を配したもので、すべての三彩小壺に共通しています。蓋も鈕を中心に緑釉を三方に塗り、周縁の緑釉の中央に黄釉を配しています。大飛島では三彩壺の一つが、須恵器の甕に入れ、巨石の上に奉納された状態で置かれていました。

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