Sanyu: tea bowl, known as “Akitsushima”, Black Raku
Mouth diameter 10.8cm
高さ8.5cm 口径10.8cm 高台径 4.7cm
「左入二百」のうちの一碗で、半筒形のおとなしい作振りの茶碗です。口部にかすかな起伏をつけ、胴はまっすぐに、底には畳付の平らな小振りの高台をつけています。高台まわりにめぐらした細い彫りや、腰から高台にかけてかすかに段をつけた麗使いは左入の茶碗に多く見られ、左入の手ぐせがうかがわれます。総体にかけられた黒釉はむらなくよく溶けています。高台に目跡が三つ残り、高台内には印が捺されていますが、総釉のために判然としません。蓋表には 「二百之内 左入」 と左入が書付をし、裏には如心斎が「秋津洲(花押)」と銘をつけています。
