銅雀硯・銅爵研 どうじゃくけん

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鶴田 純久の章 お話

銅雀台の瓦硯。
二I〇年(建安一五)中国魏の曹操が鄭の地に銅雀・金虎・氷井の三台を築いました。
それらの故趾は今の河南省臨潭県の西南にあります。
年が経ち世が改まり台が崩れてのち、土地の人が土を掘ってその瓦を発見しました。
体質は細潤で、石のように堅く、硯にすると非常によいです。
これを銅雀硯または鄭硯と称して珍賞し、蘇東披や黄山谷もこれを用い、文人の題詠史籍に上ることが非常に多いようです。
諸記載から考えますと、この瓦は非常に大きなもので青緑色の釉をかぶっているようであります。
(『潜確類書』『蘇弑得澄泥硯詩』『梅尭臣古硯詩』『鄭中記』『源府君蔵銅雀研記』『容斎随筆』『堅瓢集』『池北偶談』『大明一統志』『事文類聚別集』『古今類書纂要』)

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