尾張新製 おわりしんせい

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鶴田 純久の章 お話

尾張瀬戸の青花磁器。
尾張国(愛知県)の陶業の発祥は極めて古いといいますが、青花磁器を製し始めたのは享保年間(1716-36)のことであります。
そのため在来の陶器製造を本業といい、磁器製造を申請といいます。
初め製品は肥前(佐賀・長崎県)の精巧に及ばず、陶工加藤民吉が九州に赴いて四年間苦心してつぶさに技法を探り、帰って来てから磁業が大いに進展しました。
尾張藩は国産開発のためにこの新興産業を大いに保護し多大の援助を与え、文化年間(1804-18)には藩侯から木印を下付され、また他国に移出する品に尾張産であることを知らせるため勘定奉行から木印を下付されました。
(『染付焼起原』『陶家宝伝記』『瀬戸町誌』)※たみきち

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