Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話

 瓢形の胴に把手をつけた銚子で、瓢箪に紐をくくりつけた趣を意匠にしたため、胴には紐状の浮線が上下にめぐらされ、その部分と把手の背は染付にしています。胴には唐草風の葡萄と栗鼠を、一方には葡萄と鳥を描いています。背の一部に穴を穿ち、そこに葡萄葉形の蓋をつけています。型抜きでつくったもので、底に布目が残っています。
 瀟洒な作振りの銚子でありますが、製作年代は寛文から延宝頃のものでしょう。

前に戻る
Facebook
Twitter
Email