Duck-shaped ink slab. Excavated from Kurozasa No.4 Ceramic Kiln, Miyoshi-machi, Aichi. 8th century. Height 12.6cm.
愛知県みよし市福谷町黒笹4号窯出土
8世紀
高さ12.6cm 幅11.0cm
陶硯はわが国では7世紀後半から出現し、まず円面硯が、つづいて風字硯が用いられました。猿投窯では両種の交替期、すなわち 8世紀末から9世紀前半にかけてさまざまの硯がつくられています。この硯は頸の長い水鳥の頭部を表現した珍しいものです。眼は竹管で、羽毛は箟描きで表わしていますが、実によく姿態の動きを捉えています。