赤島台茶碗 長入

赤島台茶碗 長入
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
赤島台茶碗 長入
赤島台茶碗 長入

Chōnyü: nest of two tea bowls, Red Raku
Mouth diameter 23.3 & 17.8cm
Fushin-an
総高 6.3cm 口径23.3cm、17.8cm 高台径8.5cm~6.1cm
不審庵
 金銀の茶碗を重ねて祝儀の時に飾る島台に見立てたことから、島台茶碗という名称が生まれたと思われ、おもに正月などおめでたい席に用いる茶碗です。不審庵に伝来するこの茶碗は島台茶碗の本歌といわれ、後に了入や旦入が倣っています。大小ともに同じ作振りで、口縁を鋭く切りまわし、見込には長入独特の渦状の茶溜りを削り出しています。外側口辺に太い箟彫りをめぐらし、高台はまるみのある六角に作っています。総体にかけられた釉は透明感のある、鮮やかな赤楽茶碗に焼き上がっています。上の茶碗の内側には金箔を、下の茶碗には銀箔を貼り、金と銀の蔵銹が好ましいです。「島臺茶器 楽長入印」と長入が書き付けています。

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