染付 梅唐草文 徳利

高さ20.7cm 口径4.4cm 底径7.4cm
　胴回りにやや太い堆線文を二条ずつあらわし、間に折枝文や唐草風の文様を配したこの種の徳利の陶片が、百聞窯より出土している。かつては李朝の染付ではないかといわれていたものであるが、百聞窯より陶片が出土しているので、初期伊万里染付であることが判明した。おそらく寛永年間に焼かれたものであろう。高台から裾回りにかけては初期のもの特有の荒々しい貫入があらわれている。染付の色は濃く、上質の呉須が用いられている。