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鶴田 純久の章 お話
瑠璃釉 蓋茶碗
瑠璃釉 蓋茶碗

高さ9.0cm 口径12.9cm 底径5.4cm
173色絵 雲龍宝尽文 蓋茶碗
高さ8.0cm 口径12.0cm 底径5.2cm
174色絵 果実文 碗
高さ7.1cm 口径13.2cm 底径5.8cm
175色絵 人物文 碗
高さ6.1cm 口径12.7cm 底径5.4cm
箱根美術館
 これらは蓋茶碗として生まれたものであるが、蓋の欠失したものもある。第172図は全体を瑠璃地にしているが、端正な器形は古格があり、おそらく元禄以前の作であろう。第173図は身、蓋とも外側に双龍文などをあらわしたこの種の蓋茶碗の典型的な作例である。見込には染付の文様があらわされ、高台内には「冨貴長春」の文字が書されている。これらも、やはり古赤絵金襴手を範としつつ、伊万里らしい意匠で加飾しているところに特色がある。第174図は蓋茶碗ではなく、おそらく向付として焼かれたものと思われる。見込に柚の折枝文があらわされ、回りには丸文を四方に配し、地には牡丹や菊などの小文を赤地に金彩であらわした優美な作例のものである。第175図もおそらく向付として作られたものであろう。見込には嘉靖風の赤玉文が四方に配され、四方襷などの地文が埋められている。見込中央には染付で獅子の文様をあらわし、外側は瑠璃地に金彩で唐子遊図が描かれているが、極めて類例の少ない上手の作品である。高台内に「奇玉宝鼎之珍」の文字が二重円圏内に書されている。五客揃っている。

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