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茶入

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置紋大海 おきもんたいかい

中興名物。古瀬戸茶入、大海。もと三足香炉であったのを小堀遠州が足を取って茶入に転用したもので、甑際に一つの花文様があるのでこの名があります。大寂物で一種異様な大海といえます。遠州のあと美濃屋庄次郎、柏...
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大鳥大海 おおとりたいかい

中興名物。古瀬戸、大海茶入。銘は小堀遠州が命じたものです。古瀬戸としては無類の出来で、これより上はないということで大鳥というともいい、大振りであるためだともいいます。時代は古く大寂びづくりですぐれた茶...
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大坂肩衝 おおさかかたつき

名物。漢作肩衝茶入。名称の由来は明らかでありませんが、原所持者の古田織部が大阪で見出したからではないかといわれます。総体に箆目が多く裾のあたりに高く土が見えて景色に富んだ茶入であります。織部から紀州藩...
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大島肩衝 おおしまかたつき

名物。古瀬戸肩衝茶入。名称の由来は明らかでないようです。形は大きいが目障りとならず、豊麗で円満な感じを与える妙作であります。のち藤堂高次が所持し、1703年(元禄一六)その子高睦が襲封御礼として幕府に...
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閏瓢箪 うるうひょうたん

中興名物。真中古茶入、藤四郎春慶。瓢箪状の茶入で口に縁があり、また腰にも筋があって二重になっているのでこの銘があります。薄手で格好かよく精巧な茶入であります。もと細川侯所持、酒井雅楽頭を経て松平不昧の...
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雲山肩衝 うんざんかたつき

大名物。漢作肩衝茶入、旧名佐久間肩衝、または金森肩衝。『茶器便覧』に「雲山は切なり、紫地へ共色にて模様織出す、此切れを懸けしより名とす」とあります。もと豊臣秀吉所持、佐久間不于斎に伝わりさらに堺の某家...
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薄紅葉 うすもみじ

名物。真中古茶入、藤四郎作。銘は黄釉の変化に因んだものです。もと土屋相模守所持、のちに長岡家を経て東京加藤家に入りました。(『大正名器鑑』)
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泡抹 うたかた

中興名物。真中古茶入、大覚寺手本歌。証歌は『後撰集』恋歌伊勢「思川たえず流るs水の泡のうたかた人にあはで消えめや」。もと坂本周斎が所持、東本願寺に伝わり1823年(文政六)同寺失火の際には辛うじて焼け...
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靭肩衝 うつぼかたつき

大名物。漢作肩衝茶入。形状が靭に似ているとしてこの名があります。無疵で形がよく品が高く、特に青瑠璃色の景色がおもしろく、漢作肩衝茶入の中でも有数の逸品とされています。足利義政所持、管領細川勝元の子政元...
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上杉瓢箪 うえすぎひょうたん

大名物。漢作瓢箪茶入。一名を大友瓢箪。上杉景勝が愛蔵していたのでこの名かあります。またこの別名は大友宗麟が所持していたのによります。天下六瓢箪の随一と称され名物茶入中最小のものです。薄手の精巧な作りで...