品目:青唐津 碗形 茶碗
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◇寸法 長径:約13.3センチ × 高さ:約7.6センチ 重さ:約290グラム
◇この茶碗は、オーソドックスな碗形の茶碗です。古唐津の時代の窯ではどこでも焼いていた青唐津でしたが、地味さ故に目立ちませんがあえてそれを茶碗にとの提案です。
◇深緑の様な上薬が全面に施されその濃淡が素朴な味わいを醸し出しています。やや砂気のある土が縮緬皺を起こし唐津ならではの味わいが窺えます。
◆◆◆予備説明◆◆◆
◇青唐津(あおからつ)とは、一般に古唐津の窯で上等品でない器にこの手の上薬を施し焼いていたようで、上薬の生成過程でも粗末なもので不純物の多い土灰と土石類とを混ぜ合わせ、量産ものに使われたようです。普通は暗い緑が多いようでが、たまたまこれが還元炎で焼かれているとグリーンの青磁色に発色して綺麗なグリーンになります。現代ではその素朴さ故に野武士のような唐津とかみ合って、人々には癒やしの色として映り探求されています。土の色とか窯の焼成方法でいろんな色に変化しそれが見所になっています。

水の浸透実験
土がどのように焼締まっているか(土の成分のガラス化)を目に見える実験をしてみました。10分程度の動画ですが、10分たっても水玉はなくなりませんでした。土の中に水は浸透せず、土自体がガラス化して焼締まっているということです