面の蚊大幅1~1.4mばかりであります。
床面は平均十度前後の緩傾斜で、特に焼成部の奥半だけがわずかに急勾配をなします。
焼成の際、焼成部床面に瓦を敷き並べて階段状にしたものも多いようです。
出土遺物は各種瓦および須恵器であります。
日の出山窯群の瓦は、その大多数が重弁蓮花文軒丸瓦と箆書きの二重弧文軒平瓦との組み合わせであります。
この種の瓦は多賀城址・多賀城廃寺址・菜切谷廃寺址・玉造柵址・色麻柵址などの創建に当たって使用されています。
したがってその創建年代より推して瓦の製作年代を八世紀前半とすることができ神供の坏のこと。
『延喜式』(巻二四)諸国調貢品中にあります。