志野 草花文 向付

志野 草花文 向付
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
志野 草花文 向付
志野 草花文 向付

Shino mukozuke dish with flowering grass design
Diameter 16.1cm
高さ6.2cm 口径16.1cm
 見込はまるく、鐔状に開いた口部の縁を内に抱え込ませた撫四方形の向付で、見込に草花文 鐔状の部分には蓮弁、卍文などを描いていますが、筆行きはやや荒い。口端の外部に擂座が不規則に付き、底の三方に脚があります。見込に小さい目跡が三つ残り、底部の脚の内側にも楕円形に置跡が見られます。
 元屋敷で焼かれましたものと思われます。これらの作品はその作風から推して、また向付といいます性格からみて、いずれもかなり数多く焼かれましたもりと思われます。しかし、今日では揃っています例は少な<、多くの場合は揃ってはいても五客であります。

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