Flower vase with two handles Height 28.5cm
高さ28.5cm 口径9.4×10.4cm 底径13.5cm
この作品も「東五人男」の一つで、かつて有賀家に蔵されていたものであります。開いた口部を内にすぼめ、引き締まった頸部から胴部にかけて左右に耳をつけ、裾張りぎみに直線的に立ち上がった胴は七角に面を取っています。口部と肩に山路風の箆目をめぐらし、各面に縦箆目を一筋、または二筋、三筋とつけています。降りかかった灰釉は滑らかに溶け、草緑色のビードロ物が鮮やかであります。備前や伊賀の花入には胴に面を取ったものをみるが、七面体のものは稀であります。底は平底で、土膚はかたく焼き締まっています。