暁嵐雅製 ぎょうらんがせい

marusankakusikaku
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鶴田 純久の章 お話

中国甕器の款識。
紀暁嵐は清朝乾隆期(1736-95)の人。
暁嵐雅製の款識は一字を13、4ミリの大楷書につくり、上下左右に四宇を分列し四つの円圏でこれを囲んでいます。
緑地の開光に紅字で記し、ほとんど花絵はないようです。
質は極めて螢潤でまさに乾隆・嘉慶(1736-1820)の間のものに似ています。
一見すると紀暁嵐の製かと思えますが、底を調べてみると多くは同治(1862-74)の年款があり驚かされます。
(『飲流斎説甕』)

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