長浜焼 ながはまやき

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鶴田 純久の章 お話

石見国那賀郡長浜村(島根県浜田市長浜町)のやきもの。永見焼ともいう。慶長年間(1596~ー1615)初代永見房造が創始。三代房造は1766年(明和三)同郡都濃村大字嘉久志(江津市嘉久志)にいた春陽堂富春について製造法を学び巌焼と称した。四代房造は彫刻にすぐれ、藩主松平周防守より津和野の楽焼を伝習し置物・玩具を製造、さらに九州地方を視察して絵具の改良を図長浜焼の名は大いに有名になった。なおある本には、文化年間(1804~8)永見者がいて交凉しを焼き、六代房造の明治初年には亀形の諸器、鹿その他動物の形を写して世の賞賛を受けたと書氷見かれている。永見の銘印には種々ある。
「永見」「岩越」「巌」「永見巌彫刻之」「石陽富山」など。(『府県陶器沿革陶工伝統誌』『日本陶器目録』『那賀郡役所調査』)

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