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鶴田 純久の章 お話
灰釉 長頸瓶
灰釉 長頸瓶

Ash glaze pottery tall-neck jar. Excavated from Kurozasa No.78 Ceramic Kiln, Aichi. 9th century. Height 18.9cm. Aichi Prefectural Ceramic Museum.
愛知県刈谷市井ヶ谷黒笹78号窯出土
9世紀
高さ18.9cm 口径8.0cm 胴径13.2cm 底径6.5cm
愛知県陶磁資料館
 口頸部と胴の接合が直接行なわれ間に当て板を入れなくなった、二段構成の初期の作品です。轆轤水挽き成形の薄手のつくりで、肩がやや平らになっているのは焼き歪みによるためでしょう。鉄分の多い土を用い、酸化焰に近い焼成で、肩にかかった黄緑色の灰釉は十分熔けきっていません。9世紀はじめごろの猿投窯の標式的作品です。

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