Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
灰釉 長頸瓶
灰釉 長頸瓶

Ash glaze pottery tall-neck jar. Excavated from Kurozasa No.7 Ceramic Kiln, Tōgō-machi, Aichi. 8th century. Height 19.0cm. Honda Collection.
愛知県愛知郡東郷町大字諸輪字百々黒笹7号窯出土
8世紀
高さ19.0cm 口径7.5cm 胴径13.0cm 底径6.5cm
本多コレクション
 口頸部と肩の接合が間に当て板を入れなくなった、二段構成の初期の作品です。灰色の緻密な土を用い、轆轤水挽き成形で、薄手の精巧なつくりです。還元焰焼成で肩に濃緑の灰釉がかかっています。黒笹7号窯は昭和四十九年八月発掘され、熱残留磁気方位測定による年代は780±25年と出ており、8世紀末の猿投窯の標式となる窯です。本窯の長頸瓶は三段構成がほとんどで、本器のような二段構成はその終りごろの作品でしょう。

前に戻る
Facebook
Twitter
Email