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鶴田 純久の章 お話
環状耳付長頸瓶
環状耳付長頸瓶

Tall-neck jar with loop handle. Excavated at Miyoshi-machi, Aichi. 9th century. Height 35.5cm. Honda Collection.
愛知県みよし市出土
9世紀
高さ35.5cm 口径(現) 11.5cm 胴径27.0cm 底径14.0cm
本多コレクション
 肩に環状の把手を有する長頸瓶は9~10世紀にかなりつくられていますが、完器はきわめて少ないです。本器は口縁部が欠けていますが、よく完好な形を留めています。鉄分の多い土を用いた大ぶりの作品で、薄手の精巧な轆轤水挽き仕上げです。焼成はあまりよくなく、黒褐色の器肌を呈します。肩にかかった灰釉はおそらく自然降灰でしょう。十分熔けず、白胡麻ふり状を呈します。9世紀はじめごろの作品でしょう。

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