Short sword mounting with chrysanthemum and paulownia design,
enamelled Omuro ware
Length 32.6cm Tekisui Art Museum
おむろ焼 長径32.6cm
滴翠美術館
陶製の短刀で、おそらく節供に飾ったのでしょう。黒漆塗地に菊、桐の模様を蒔絵した趣をよく写しています。そして鐺の部分に「お「むろ」の印が捺されていますが、この印は永楽保全の養子、宗三郎や和全が御室窯を再興したときに用いたもので、主として宗三郎が焼成にあたったと伝えられています。収まった箱の蓋表に 「進上 飾短刀 一口」 蓋裏に「一位様より拝領 錺用御短刀一口 仁和寺御庭にて出来候事 文久二年五月」と記されています。