金襴手飛鳳文宝珠香合

金襴手飛鳳文宝珠香合
Picture of 鶴田 純久の章 お話
鶴田 純久の章 お話
金襴手飛鳳文宝珠香合
金襴手飛鳳文宝珠香合

Hozen: hōshu (Buddhist sacred gem) shaped incense caddy with phoenix design, enamelled and gilded ware
Height 6.3cm
高さ6.3cm 口径5.5cm 底径 3.7cm
 保全の金襴手香合の代表作です。共箱の蓋表に「金襴手 宝珠香合」 と記されているように、宝珠形に作った優美な作行きのものです。このような作行きのものは中国の金襴手にはなく、保全の創意であったといえます。蓋表二方の火焰形のなかに、金泥で飛翔する鳳凰と下降する鳳凰をあらわし、その左右は二重蔓の牡丹唐草でうめ、身にも同じく二重蔓の牡丹唐草をめぐらしています。高台内に「河濱支流」の印が捺され、身と蓋の合口は土見せで、高台畳付か高台内は素地膚を見せていますが、印の部分だけに透明釉をかけています。蓋裏に「善五郎造」 と書し、永楽の印を捺しています。

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