古瀬戸 大名物
付属物
蓋一 蓋箱 桐白木 書付 松平不昧筆
仕覆四
挽家一 象牙 挽家仕覆一 和蘭陀縞
内箱 桐白木几帳面
外箱 溜塗 煮黒味錠前付
伝来
久我大納言―宗対馬守―大阪の富豪富木氏―松平不昧
所載
古今名物類聚 名物記 松平不昧著 瀬戸陶器濫觴 伏見屋覚書 大崎様御道具代御手控 大円庵茶会記
寸法
高さ：8.3cm 口径：2.9cm 胴径：5.8cm 底径：2.9cm 重さ：95g
筆者は雲州家において一見したことがある。これは古瀬戸茶入であるが、釉は唐物のごとく、緻密にとけかかって、品がよい色目をあらわしている。置き形も自然に裾に流れたまった景色であろうか。
総体に、すんなりとおさまった感じをあたえる。 胴筋が唐物茶入のごとくあらわれているが、古瀬戸らしくゆるやかな調和を保っている。
仕覆は、丹地長楽寺切をはじめ、金銀襴のみかかっているのも珍しい。
