Dish with braiding design. enamelled ware
高さ5.5cm 口径20.4cm 高台径11.0cm
岡山美術館
鍋島藩窯の創案になる図様には、元禄頃の好みを反映して、粋な日本的情緒を示したものが多いです。なかでもとりわけ妙を得ているのが、この総をつけた組紐文の図案で、色絵鍋島七寸皿中の白眉として極めて声価が高いです。染付と赤の二色のみであらわしているので色彩的には淡泊ですが、総のついた四本の組紐の配置は、けっして一朝にしてできたものではなく、熟慮の上に創案されたにちがいなく、緊張感を抱かせるほどよくきまっています。裏文様も七寸皿の典型図様である七宝結文を三方に配し、高台も櫛目文がめぐらされています。
