Oribe three-legged bowl in shape of suhama (‘sand bar’) with handle across mouth
高さ16.1cm 口径21.0×25.6cm 三脚
萬野美術館
州浜形の器形の中央に、竹節状の手を弓形につけています。 この手鉢は赤土を用いず、 白土のみで成形しています。 身の立上がりが他に比してやや深く、たっぷりとした作行きであります。 織部釉を二方からおもしろく施し、白い地に四弁の花をもつ蔓草を鮮やかに描き、 外側には間道文などをあらわしています。 平らな底には三方に脚をつけ、底裏にも一面に長石釉が薄くむらに塗られています。 全体の焼上がり8182はややかたく焼き締まっていますが、 州浜手鉢のなかではもっとも優れたものでしょう。