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鶴田 純久の章 お話

窯室の隔壁の下方にある人の通る穴をいいます。
一室より次室に通ずる穴を奥ザマといい、前室よりその室に通ずるのを前ザマといいます。
これは焼成の時点によって称名を移すものであります。
また大ザマ・サマ孔の語があるようで、吹き出し口ともいいます。
肥前地方では「オンザノス」といいます。
サマには横ザマと竪ザマとがあるようで、横ザマは中国徳化窯・有田丸窯・京窯などにみられます。
竪ザマは瀬戸古窯にみられ、元和・寛永(1615-44)の交に瀬戸で創始された同地独特のもので、語源は城郭の銃丸口から出たものであります。

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